新営業所が好調「提案力」「改善の徹底」
総合物流企業の日本ロジックス(楠本太一社長、大阪府東大阪市)がこのほど開設した営業所と倉庫が、順調な稼働を見せている。同社は厳しい経済環境の中で年々業績を伸ばし続けており、楠本佳弘専務は「現状に満足しない徹底した改善」の積み重ねが好調な要因の1つと分析する。
昨年度末から今年の3月にかけて2拠点を増設。滋賀営業所(蒲生郡竜王町)は敷地面積4414平方メートル、倉庫の延べ床面積は5,631平方メートル。三重営業所第2倉庫(伊賀市)は敷地面積1万9,947平方メートル、倉庫の延べ床面積が6,962平方メートルで、危険物倉庫も備えている。本社を含め8拠点となった。
同社の「関西100キロメートル拠点」構想に基づき、関西圏の物流倉庫や自社便を含めた配車機能の構築を目的としたもので、拠点展開を戦略的に推進している。
東ト協の緊急経営実態調査の調べでは、トラック運送業者の約6割が赤字経営に迫られている状況。世界的に経済が冷え込むなか、同社だけが特別な経済環境に立っているわけではない。
楠本専務は「個々のお客様で見ると物量は減っている」と説明。その落ち込みを「新規の部分で補う」とし、そのために同社は「提案力」と「改善の徹底」を掲げている。「経済情勢が良くなると、個々で落ち込んだ部分も上向きに転じる」と先を読む。
また、「取引先の業種も分散するように努めた」と、リスクの回避に取り組んだ。急成長する組織をまとめるため、社内の体制強化をはじめ、資金繰りなどの財務面にも注力。今では「帝国データバンクの評価点数が65点以上」と説明するが、中小企業でこの評価を受けるのは難しいという。
21年度の決済について楠本専務は「前年比で約5%増を達成できる見込み」という。
17年度が前年比で16.1%増、18年度が同17.1%増、19年度が同17.4%、20年度が同10.9%増と、好調な実績を誇る。
順調な業績も社員のおかげ
楠本専務は「お客様のための提案力が評価され、認められたと考えている」。安全・教育・環境に徹底して取り組み、「中途半端ならしない。現状に満足せず徹底する」ことが業績を伸ばしている要因といえる。
今回の2拠点も順調に稼働しており、「すべてにおいて人材が要となる。いかに適材適所を見つけられるかが問題だ。この業績は良い営業マンや社員に恵まれたおかげ」と語る。
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